フィギュアスケート四大陸選手権 その2

先程男子の(というか高橋選手の)話しか書かなかったら妻から物言いが付いたので、次は女子シングルについて。

ショートプログラム

  • 1位の浅田真央選手。60.94という得点は正直彼女にしては今一つです。
    • 採点表を見ましたが、フリッツ+ループの3回転コンビネーションがダウングレード&GOEマイナス、3回転ルッツが踏み切りのエッジミスでGOEマイナス、と(採点法に疎いので正確ではありませんが)この二つで8点位は損してそうな印象を受けました。
    • ストレートラインステップはレベル3だったんですね。私はこのプログラムで最も好きなのがこのストレートラインなのですが、調子が今一つだったのか、それともステップでレベル4を取るのはそれだけ難しいということなのでしょうか。
    • それにしても、やはり今シーズンの彼女はショートで苦しんでいますねぇ。次の世界選手権ではご本人も周囲も納得のショートプログラムとなるよう願っております。
  • 続いて2位の安藤美姫選手。60.07はやはり彼女にしては低い点数ですね。
    • 彼女最大のストロングポイント、3回転ルッツ+3回転ループの最高難度コンビネーションがダウングレードになったんですか。それでは確かに点数的に厳しいですね。
    • あと、スピンが一つレベル2だった模様。

フリースケーティング

  • 優勝した浅田真央選手。点数は132.31と、ベストの出来と比べるとやや低めでした。
    • 良い点としては、まずは何と言ってもトリプルアクセルの成功が挙げられます。GOEも1.86と、技自体の難度を考えれば上々の値。また後半の、ショートでは失敗した3F+3Loのコンビネーションと、2A+2Lo+2Loの3連続ジャンプがともにGOEプラスで成功したのも大きいですね。
    • 逆に悪い点としては、一つ目のコンビネーションジャンプ(3回転フリッツ+3回転トーループ)のダウングレードと、ショートと同じく3回転ルッツの踏み切りミスがありました。以前からだと思いますが、ルッツの踏み切りは彼女にとって本当に鬼門ですね。
    • というわけで、良い点も悪い点もあった今回の演技でしたが(見てませんが)、ひとまず優勝したということで世界選手権への弾みとなればよいなと思います。
  • 次に、ショートから順位を一つ落として第3位となった安藤選手。
    • 私は安藤選手が4回転に挑戦すると聞いて心の中で応援していたのですが、残念ながら成功ならず。採点表では2番目のジャンプが2回転サルコウとなっていてしかもGOEがマイナスなので、おそらくこのジャンプを4回転にするつもりだったのでしょう。
    • それ以外にも、成功したジャンプでもGOEが低めだったりするので、どうやら全体的に調子が今一つだったようですね。Program Componentsも全体的に数値が低めですし。


次は3月の世界選手権です。今度こそ、大きなミスのない素晴らしい演技を浅田選手と安藤選手には(あ、もちろん中野友加里選手にも)してもらいたいと思います。