サッカーW杯アジア最終予選の組分けは良かったのか悪かったのか
前提条件
- グループA:オーストラリア、日本、バーレーン、ウズベキスタン、カタール
- グループB:韓国、イラン、サウジアラビア、北朝鮮、UAE
- 事前順位(前回大会とその予選の成績順)で2チームずつ5レベルに分けられ、同一レベルの2チームは別グループに入るのが確定
- くじ引きの結果、事前順位は日本が4位(第2レベル)、サウジが5位(第3レベル)扱い。3位はイラン、表の記述から察するに6位はバーレーン
- というわけで、日本と入れ替わるとしたらイラン、もしくはくじ引きの結果が違っていたとしてもサウジかバーレーンぐらいしか対象になりません。ネット上で「韓国に比べれば日本はましな状況」とかいう意見を結構見ますし、そう言いたい気持ちも理解できますが、今回に限ってはそれはまた別のお話
ケース1:日本とイランが入れ替わっていたとしたら
個人的にはかなり厳しいと思います。
韓国や北朝鮮を「近場だから」と歓迎する声もありますが、移動が楽というメリット*1よりも、日本戦だけ相手の気合の入り方が違う*2というデメリットの方がクリティカルと思います。移動に関してはH&Aだからお互い様といえますが、後者は純粋に日本だけにとって不利になる要素ですよね。ただでさえ難敵のサウジとそんなハンデ背負って競り合いたくはありません。
ケース2:くじ引きで5位になって、サウジの位置に日本が入っていたとしたら
平たく言うと、ケース1からサウジout、イランinという状況ですね。明確に悪化しているとまでは言い切れませんが、少なくとも楽にはなっていないでしょう。
で、現実の組分けについて
オーストラリア。ドイツでの嫌な体験が走馬灯のように思い出されはしますが、アジアカップでは勝っていますし、何よりドイツのときとはお互いに監督が違います。強敵には違いありませんが、日本戦だけ髪型をけなされたジョジョ第四部主人公状態になる某国みたいな「なんで日本だけこんな目に」感はないと思います。あと、オーストラリアでの過ごし方についてはレッズとガンバに根掘り葉掘り尋ねるとよいと思います。
バーレーン。つい最近負けておいてこんなこと言うのは何ですが、サウジよりはましな相手だと思います。先日バーレーンに負けたときは「日本が弱かった」と思いました(から、しっかり鍛えなおして準備すれば大丈夫と思える)が、アジアカップでサウジに負けたときは「サウジつえー」でしたもん。カウンターで日本サイド奥、ペナルティエリア付近のディフェンダーが届かないぎりぎりの位置にロングボール一本で何度も起点を作られ、しかもその起点がドリブラーという嫌らしさ。さっきまで攻めていたのに、一瞬後にはPKの心配をしなければならなくなるあのストレス。何度も何度も追いついたのに、それでも試合の流れを離さないあの勝負強さ*3。ああいやだいやだ。
というわけで、私は今回の組分けは比較的幸いだったのではないかと思っています。勿論、最終予選である以上は気の抜ける試合なんか一試合たりとも無いですし、もし3位になったとしたら韓国やらイランやらサウジやらとH&Aで決戦なのか、と考えるとそれはそれで胃が痛くなりそうですけどね。