もう少し真面目に、横文字云々

とまあ事実に基づく小ネタから入ってみましたが、横文字を使う必然性のある状況ってどのくらいあるだろう? - 最近はたまに何か書いたりしてるの話。元記事の意見にはかなり同意なのですが、

専門的なことをテーマにしたブログとかなら別ですよ?

でも、そうでも無いのに常用とは言い難い横文字を多用する人は正直イヤですねえ・・・。

横文字を使う必然性のある状況ってどのくらいあるだろう? - 最近はたまに何か書いたりしてる

といった辺りは所謂横文字に限った話ではなく、日本語の難解な熟語をどれだけ使うかなどの話とも共通する、文章を書く際の一般的な問題ですよね。id:hobo_kingさんご本人はわかった上で書いておられるのだと思いますが、「横文字」に焦点を絞ったばかりに、ブックマークコメントみたいに『「セーフ」は「よし」、「ファウル」は「だめ」』だとか『「ハンドル」を「操輪転把」と言い換えるか?』といった方向に流れていってしまうのは勿体無いことです。


というか、「セーフ」や「ファウル」はこの場合野球のルールにおける正式な用語なので、固有名詞と同じような考え方で、無理にカタカナ表記を避けずにそのまま表記するべきでしょう*1。元記事でも「専門的な話なら別」と述べていますし。
また、仮に横文字を使わずに「ハンドル」を指し示すとして、車の設計や修理など誤解が極力排除されるべき現場であれば「操輪転把」もありでしょうが、「この前昼に車を運転してたらハンドルが無茶苦茶熱くなっちゃって大変だったよ、夏はやだね〜」みたいな日常会話であれば、例えば「持ち手」とか「持つ部分」あたりに置き換えれば充分でしょう。「ハンドル」という概念を厳密に代替できる言葉でなくても、その文章内で意味が充分に通じれば近似的な訳語で充分なわけです。
元記事でも横文字云々だけでなく、わかりやすい文章を、って言っているわけで、機械的に横文字を非カタカナ語に全置換すればいいと言っているわけではないと思います。元記事でだって「コミュニケーション」とか「シンプル」とか、ある程度の横文字は使っているわけですしね。


横文字云々については、その横文字の意味合いをよく近似できる非カタカナ語でのわかりやすい表現は本当にないのかよく考えてみて、そういう表現があるならそっちを使った方がより多くの人にとってわかりやすい文章になるんじゃないの?ということでしょうし、私もそう思います。


とはいえ、やりすぎて逆にわけがわからなくなったら本末転倒なわけです。
今回の件で、昔ウッチャンナンチャンが某番組*2のコントコーナーでやっていた、ウッチャン扮する頑固親父が娘の使う略語を逐一正式名称に展開していくネタ*3を思い出しました。
何事もやり過ぎはよくない、ということで。

*1:仮に「よし」や「だめ」などの対訳が野球の用語として充分に広まっていれば話は別ですが

*2:名前は忘れましたが、「ポケットビスケッツ」「ブラックビスケッツ」とかあの辺絡みの番組

*3:つまり、例えば「イギリス」を「グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国」と言い換えたりとか