フィギュアスケート四大陸選手権

シングルは男女とも日本勢が優勝したわけですが、高橋大輔選手がプルシェンコ選手の持つ歴代最高得点(トリノ五輪のアレ)を更新したという報せを聞いた妻(←プルシェンコのファン)はひっくり返らんばかりに驚いていました。いや、私も充分驚いたんですが。


今回は演技を見ていないので、以下、ISUのサイトに置いてある採点の詳細を見ての感想。

ショートプログラム

  • 高橋選手はストレートラインステップの方がサーキュラーステップよりも得意という印象があったのですが、今回の採点ではストレートラインがレベル3でサーキュラーがレベル4だったのですね。GOEもサーキュラーの方が1点も上でしたし、かなり意外です。
  • トリプルアクセルはGOE2.43を獲得して大きな得点源に。私は今回のSwan Lakeでは、あのまさに白鳥が飛び立つかのようなふわりとした踏み切りの3Aが最も印象に残っているので、得点を見てうんうんと一人頷きました。
  • それにしても、まだレベル4でない要素が残っているのに88.57点も取ったとなると、ひょっとすると「あの」90.66点を更新する可能性も・・・

フリースケーティング

  • 今回は何と言っても2度の4回転成功が大きいですね。しかもGOEも見事にプラス。
  • GOE最高の要素はまたしても3A。本当に安定していますね。
  • Program ComponentsのPerformance/Execution*1が8.36!高い!全日本選手権から更に完成度を上げたということでしょうか。
  • ショートプログラムに続いて、ストレートラインステップがレベル3ですね。体力的に厳しい場面なのは重々承知ですが、高橋選手にはどうしても素晴らしいステップを期待してしまいますので、レベル4でないのが残念です。
  • でも、なんだかんだ言っても今回のフリーが歴代最高得点なんですよね。いくらトリノプルシェンコ選手のフリー演技がお疲れ&安全運転モードだったとはいえ、それを上回るとは素晴らしいの一言です。

総評

多分今回の優勝は高橋選手にとって大きな国際大会初タイトル*2だと思うので、大きな経験になっただろうなと思う反面、「世界歴代最高得点者」という肩書きがついてしまったことで、変に注目を浴び過ぎるのが心配でもあります。
とはいえ、3月の世界選手権に向けてまずは幸先良し、でしょうか。今後も楽しみです。

*1:って日本語だと何でしたっけ・・・

*2:ジュニアやグランプリシリーズは除く