また法律の話

リンク集にも載せましたが、「法令データ提供システム」なるものを見つけたので色々と遊んでいます。

「児童」の定義の話

先日の記事でも法律における「児童」の定義の話をしましたが、先程「道路交通法」を見てみたら、第十四条第三項に

児童(六歳以上十三歳未満の者をいう。以下同じ。)

とありました。
…「色々な」と書いておいてよかった…。

それにしても、「児童」なんて基本用語っぽい響きの用語の定義が法律毎に異なるっていうのは混乱の元にならないのでしょうか。
数学の(丁寧な)専門書ですと、紛らわしい記号の意味について冒頭に注意書きがまとめてあるものですが、そんな具合にしてあるともっと読みやすいのではないかと思うのですが。

「児童」と婚姻

民法」第四条によると、

年齢二十歳をもって、成年とする。

のだけれども、第七百三十一条には

男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない。

と書いてあって、さらに第七百五十三条には

未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。

とあります。ということは、先日例に出したものを含めて色々な法律で「児童」とされている年齢の人が結婚して成人扱いとなることがありえるわけですが、それでもその人は「児童」扱いのままなのでしょうか?

皇太子徳仁親王の婚姻を記念するための五万円の貨幣の発行に関する法律

という法律があるそうですよ。確かに、記念硬貨といえどお金ですから、勝手に作っちゃうわけにはいかないもんなぁ。

法律版の「脆弱性届出窓口」ってあるのだろうか

こうやって法律について調べていて思ったのですが、例えば「この法律とこの法律って矛盾してない?」とか、もしくは「この法律、こんな風にしたら簡単に悪用できちゃう気が…」ということを見つけたときに、誰に届ければよいのでしょう。ウェブサイトやアプリケーションの脆弱性の場合は、IPAの脆弱性届出窓口に届ければひとまず何とかなる(と信じている)わけですが…。