図書館の本を誰が戻すかという話

図書館の本を自分で戻してはダメ? - The best is yet to be.」を読んで。


閲覧し終えた本をブックトラックに置かずに直接書棚に戻してしまう利用者が多いというのは、「自分で読んだ本を戻すだけなのに、わざわざ司書さんの手を煩わすなんて気が引ける」という「親切心」や Do it yourself の精神も大きな原因の一つだと思うんですよね。それはそれで尊い精神ですから、それらを一律に「マナー違反」と切って捨ててしまうのはあまりに紋切り型で心無い対応にも思えてきます。
何とか上手い落としどころがあるといいのですが。そもそも元記事でも指摘されているように、完全に司書さんが本を戻す形式にするには人手が圧倒的に足りないわけですし。


一つの折衷案として考えたのは、利用者に対して

  • 背表紙のタグから本の正しい置き場所を知る方法
  • 正しい置き場所に自信がなかったり、面倒な場合にはブックトラックに置きっ放しで構わない、ということ
  • 本が書棚にない場合、ブックトラックに置いてあるかもしれないこと

を、書棚側面に貼り紙するなどして知らせて、図書館側は人手の足りる範囲(一日数回?)でブックトラックの本を正しい位置に戻す、という方法です。多分同じことを考えている人やすでに実践している図書館も多いでしょうし、今更な話かもしれませんが。
特に二番目の項目が個人的なポイントです。生活の他の場面ではスタッフの負担やコストの軽減のためにセルフサービスが推奨されることも多いわけで、今回のようにスタッフに任せることで却ってスタッフの負担やコストを下げられる場合もある、ということは利用者側として盲点に入りやすいのではないでしょうか。なので、ブックトラックを使ってもいいんです、と宣伝することも重要なのではないかと思います。