アメリカでは数学者が「Best Job」なんだそうな
Doing the Math to Find the Good Jobs (The Wall Street Journal 2009年1月6日の記事)
どれどれと思い、英文のサイトをつらつらと眺めてみました。
今アメリカでは数学者がBest Jobsの一番なんですね。スゴイ!
(細かい内容については、ご自分でお読みくださいませ〜)
http://d.hatena.ne.jp/mslib/20090206/p1
ということなので、リンク先で細かい記事を読んできました。
どうやら、200種の専門職を以下の五つの観点(括弧内はid:MarriageTheoremによる意訳)
- environment(職場環境)
- income(収入)
- employment outlook(雇用の将来性(求人の多さ?))
- physical demands(肉体的な厳しさ)
- stress(仕事によるストレス)
でランク付けした結果、数学者(Mathematician)が1位に選ばれたということのようです。
最初に上の引用記事を見たときは、「ひょっとして実際にその職に就いている人の満足度を集計したのかなぁ、だったらまぁ1位はともかく上位には入ると思うけど」と思ったんですが、それよりは客観的な評価基準だったんですね。
ただ、ここでいう「mathematician」には例えば「a research mathematician at mental images Inc., a maker of 3D-visualization software」のように、所謂アカデミックポスト以外で数学的な仕事をしている人も含まれているようなので、アメリカのアカデミックポストの数学者が恵まれているかどうかはまた別の問題と思われます。
(日本で、アカデミックポストの数学者に限定して同じ統計を取ったら、employment outlookが足を引っ張ってまず上位には入れなさそうだなーなどと思いつつ。)
私もアメリカの数学業界の現状をよく知らないので何とも言えませんが。その辺はid:kururu_goedelさんあたりにご意見伺いたいところ。
なお、元記事のid:mslibさんはLibrarianの順位が43位だったことについて「キビシイっ」と嘆いておられますが、Software Engineer(5位)とComputer Systems Analyst(6位)とComputer Programmer(18位)が別扱いされている(あと、学者関係もちゃんと分野毎に別扱い)程度には細分化された専門職リストで200位中43位だったらむしろ善戦している方なのではないかなぁなどと思ったりもします。全200職の一覧を見ないで話をしているのであまり説得力が無いかもしれませんが。