匿名査読方式の限界(大げさ)

最近査読ネタばかり書いてますが。


数学には(他の分野でも似たようなものかもしれませんが)「余りにも高度な予備知識を必要とするために、世界中で○○さんと××さんの二人しか内容を理解できない」などと言われている研究テーマがあったりします。
で、先日数学仲間と飲んでいたときに「それ、一人が論文を投稿したら査読者はまず確実にもう一人の人になるわけだから、査読者名を伏せてる意味ないよね」とか、「その二人がもし共著で論文を書いたら誰が査読するんだろうね」などと話のネタになりました。


さて、そのときには気付かなかったのですが、世の中には1編の投稿論文に二人以上査読者をつけることになっている論文誌も相当数あるわけで、もし○○さんか××さんがそういう論文誌に投稿したらと想像すると、


・・・えー、論文誌を発行されている出版社の皆様、論文募集要項の中に「論文を何人で査読するのか」という情報を加えてはいただけませんでしょうか。不幸な犠牲者を出さないためにも。