Re:Re:気圧計で殴らなければ絶対に真理には到達できない理由

そもそも最初の問いは「建物の高さを決定することができることを示しなさい」というものだ。管理人など殴ったって意味はない。この国の最高権力者を殴るのだ。そしてこう言うのだ。

「これ以上この気圧計で殴られたくなかったら、度量衡法を改正してあの建物の高さを1ヘクトパスカルと決定しなさい」

こうすれば問題の建物の高さは誰がなんと言おうと1ヘクトパスカル決定する。

ただの暴力では真理には到達できない。真理を決定するのはいつだって権力なのだ。

Re:気圧計で殴らなければ絶対に真理には到達できない理由(http://d.hatena.ne.jp/rna/20090711/p1)

(強調は原文通り)


id:lakehill氏のブックマークコメントでも「このやり方は小学生的」と評されていますが、なるほど、小学校の理科の課題であればこのような素朴な解答でも丸をもらえるかもしれません。
ですが、確か元々の課題は大学の物理学の講義で出されたものだったはず。であれば、既に広く用いられている測量単位の定義を徒に変更する行為や、従来圧力の単位として用いられてきた単位に長さとしての意味を持たせる行為が学術的のみならず社会的にどれだけの影響と混乱を引き起こすことになるか考慮した上で、「講義で出された課題に答える」という行為がそれに見合うだけの意義を持っているかどうか充分に検討するのが大人としての振る舞いでありましょう。いかに学術的探求という崇高な理念を掲げようとも、同時に社会の一員として生きている以上、真理への到達が全てに優先するわけではないのです。


以上を鑑みるに、「あの建物の高さを1ヘクトパスカルと決定」させるよりも、件の建物の高さを基準量とする独自の単位系の導入を要求する方がより望ましい方法と考えられます。
その際、新しい単位の命名にも物理学的なセンスが要求されることと思いますが、私は残念ながらセンスが悪いため「1ビル」ぐらいしか候補が思いつきません。ここでよりスマートかつインテリジェントな命名を提示できれば先生からの評価も一段と向上するでしょう。検討を祈ります。
なお、大学の講義の課題であれば必要に応じて参考文献を示した方がよいでしょう。とりあえず、独自の単位系の導入に関する先行例を二つ思いつきましたので文献を紹介しておきます。ご参考まで。

空想科学読本〈2〉

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カラー版 新しい単位

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