「係数の自由度と同じ個数のデータがあれば多項式が一意に決まる」とは限らない話
あるシンポジウムのある発表である方が、「の形をした(の)多項式は勝手に選んだn+m点での値によって一意に定まる」という趣旨の発言を(さらっと)されていたのですが、一般にはそういうことは言えません(発表者ご本人には指摘済み)。
例えば、、とするとこれらは異なる多項式ですが、
となり、という2点での値は互いに等しくなります。
わりと勘違いしやすいネタだと思いますし、そのセッションの残りの発表全てと引き換えに構成*1した反例ですので、MOTTAINAI精神を発揮してここでご参考までに紹介しておきます。
*1:元々の問題の設定上「たちは正整数」という条件が暗に仮定されていたようだったので、それに合致する例を作るのが大変でした