「科学研究費補助金の一部の執行停止に対する反対署名」のご紹介

以前の記事でも取り上げました科学研究費補助金科研費)の一部種目の執行停止の件で、反対署名を集めている方がおられます。


科学研究費補助金の一部の執行停止に対する反対署名( http://www.shomei.tv/project-1343.html )


署名の趣旨説明と署名文を抜粋しておきます。

日本は高い科学技術を保持し輸入した製品に付加価値をつけて輸出をし、その差額で資源や食料などを輸入する加工貿易立国であり、それ故に科学技術立国としての地位を守らなければいけません。日本のロングスパンの科学技術の将来を支える若手研究者の生命線ともいえる科研費などの一部(以下参照)が突然削減されようとしています。それによって研究者生命を断たれようとしたり、海外の一線で研究をしてきた研究者が突然の停止によって帰国を余儀なくされています。これは将来の日本の科学技術に大きく影を落すものであり、結果として加工貿易大国としての日本の将来を奪うものです。執行予算削減の決定は11/13ごろで待ったなしの状況です。
(中略)
以上のような状況を踏まえ以下の署名文での署名を求めます。

1. 我々は高い科学技術を保持することによって加工貿易立国としての豊かさを享受してきており、その科学技術の未来は若手研究者にかかっています。現在、研究者の免許ともいえる博士号をとってから若手研究者は派遣労働者とくらべても不安定な雇用とオーバーワークにもめげず、日本と人類の科学技術の将来への責務感の為に研究を行っておりますが、今回の執行停止はそうした若手研究者にとって致命的であり、将来に日本の科学技術が危機に瀕します。
2. よって、若手研究者の研究を下支えする科学研究費補助金における若手Sの募集停止や若手研究者海外派遣事業の大幅な執行停止に反対し、一刻も早いそれらの復活もしくはそれらに相当する制度の設立を希望いたします。
3. 2010年度概算要求にある基礎科学への投資を十年間で倍増するとの努力目標が誠実に実現されることを求めます。

http://www.shomei.tv/project-1343.html

リンク先の文章で初めて知ったのですが、先日触れた種目以外にも、優秀若手研究者海外派遣事業も執行停止対象になってるんですね。これ、本人だけでなく受け入れ先の(海外の)研究機関にもえらい迷惑な話だと思うんですが、ほんと中の人は何を考えて対象種目を選んだんでしょうか。


署名募集〆切が2009年11月11日なのに目標署名数まで4800ほど足りていない状況のようなので、興味をお持ちの方はお早めにリンク先へご訪問下さい。
なお、私自身は署名しましたが、この署名活動やリンク先サイトが真っ当であることまでは保証できませんので、署名される際には注意書きなどを読んだ上で自己責任にてお願いします。