瞬間移動って案外使えない超能力

フィクションの世界によく出てくる「瞬間移動」という超能力*1って、千里眼の類の能力で移動先の様子を事前に確認できればよいですが、そうでないならアイマスクと耳栓を着けた状態で長距離を全力疾走するようなものですよね。
行った先が偶然にもジャイアンリサイタルの会場だったりゴルゴ13の背後だったり落下するロードローラーの真下だったりする危険性を考えると、仮に自分が瞬間移動能力者だったとしても目視できる範囲の外には怖くて行けないなぁ、とふと思いました。


なお、冒頭に『フィクションの世界によく出てくる「瞬間移動」という超能力』と書きましたが、すまんありゃウソだった(かもしれない)。
行き先を事前確認できない瞬間移動能力者って、今ちょっと考えた範囲では孫悟空西遊記じゃなくてドラゴンボールの、です、念のため)とエスパー魔美ぐらいしか思いつかなかった*2のですが、他に有名な使い手っていましたっけ。
まぁ、殺しても死ななさそうなほどタフな前者(作中で死んでますけど)にとっては些細な問題かもしれませんが、耐久力的にはごくごく一般人である後者にとっては結構由々しき問題なのではないかと。


ところで、上で「吊られた男」を瞬間移動能力者に含めるかどうか考えていて思ったのですが、あのときにポルナレフに斬られることが予想できていたんだったら「スタンドを引っ込める」という選択肢はなかったんでしょうか。
もしそれができないのだとすると、場合によって強制的に移動させられ得るという点で、ある意味では上記の瞬間移動より更に不便な能力ですよね。まあ、使い手の精神性が精神性なのでその程度のスタンドしか発現しなかったのかもしれませんが。

*1:単なる「目にも留まらぬ早業」とは区別しているので注意

*2:ドラえもんのどこでもドアは、一応ドアを開けた段階で向こうの景色が見えるので除外。『ダイの大冒険』に出てくるルーラ使いの面々も、最終ミストバーン戦での記述を見る限り移動中の目視や方向転換ができるみたいなので除外。『ロトの紋章』でのルーラの扱いってどうでしたっけ?あと、ジョジョの「吊られた男」については扱いが微妙なので後述