「本当はもっと怖いGoogleマイマップ」が本当に怖い件

本当はもっと怖いGoogleマイマップ ― 高木浩光@自宅の日記

ここでよく見てみると、押せない「保存済み」ボタンが「保存」という押せるボタンに変わっている(図3)。タイトルを入力したので押せるようになったのだろう。まだ押していないのだから、保存はされていないわけだ。
(引用時中略)
あれれ? いつの間にかボタンが「保存済み」になってる。押してないのに……。げっ、ま、まさか……。
別のブラウザで検索してみると……。
(引用時中略)
ぎゃー、もう公開されてる!!

なんと、自動保存されるようになっているのだ。図5で「OK」すら押していない段階で、もう登録されて公開されている。

というわけで、マイマップ作成中に「保存」ボタンを押していなくても作成中のデータが保存されて、しかも検索でヒットする状態になってしまうということのようです。よく状況が飲み込めないという方は、リンク先の記事に図解入りで詳しい解説が載っていますのでそちらをどうぞ。
しかしまぁ、これはかなり直感に反する動作ですねぇ。データ作成中の推敲過程まで全世界に公開したいと思う人は殆どいないと思うんですが、なぜこんな仕様に?

で、さらに悪い可能性が指摘されています。

たまたま Ctrl-V (Command-V)でクリップボード内の文字列をペーストしたら、前にコピーしていた機密情報がペーストされてしまい、慌てて消すなんてことがよくあるが、そのタイミングで自動保存されると、それが他人から閲覧可能になってしまう。

たったそれだけの操作ミスで情報流出が起き得る。Googleマイマップはそういうサービスだ。

何というか、最近のGoogle関連の問題を見ていると、Google社は根本的に「情報流出を起こさないように気をつけよう」という考え自体を持っていないんじゃないかと疑ってしまいます。
まぁ、それでもGoogleのサービスを使うという選択肢はありですが、少なくとも警戒ぐらいはしておかないと危ないんじゃないでしょうか。