トランスAB型とシスAB型
先日書いた血液型性格判断における第三勢力?(追記あり) - Marriage Theorem 新居という記事に対するid:wd0さんのコメントより(コメントは二ついただいたのですが、ここでは二つ目のみ引用しています):
ふたつめ。親子のABO式血液型のありえるパターン(ただし、表現型のみで分類し、亜型は区別しない)は、40通りではなく47通りです。両親の一方または両方がシスAB型で子がO型の場合を見落としていませんか。
http://d.hatena.ne.jp/MarriageTheorem/20090606/1244266284#c1244806204
シスAB型という用語は初耳でしたのでちょっと調べてみました(強調は引用時)。
幾つかのバリエーションが知られ、大きくは次の二種類に分ける。
- トランスAB型(通常のAB型)
- シスAB型
通常AB型といえばトランスAB型を指す。シスAB型は極めて特殊な血液型である。
AB型 ‐ 通信用語の基礎知識
通常は、両親のいずれかがAB型のときはO型の子供は生まれることはなく、両親のいずれかがO型のときにはAB型の子供は生まれないのが常識とされています。ところが、ごくまれに例外が存在するのです。AB型の希なバリエーションとして有名なものにシスAB型があります。これは一本の染色体にAとBの両方の遺伝子が載っており、もう一つの染色体にはどちらも載っていないというものです(実際にAB型とO型の両親からAB型の子供が産まれる事があることからわかった血液型です)。このシスABとO型の親の組み合わせからは、通常はあり得ないO型やAB型の子供が誕生する可能性があります。
血液型と親子関係
というわけで、私が確認した40通りというのは親も子も{AA,AB,AO,BB,BO,OO}のいずれかの(平たく言うと、通常の)型を持っている場合の値であって、例外的な要因を考慮するともっと場合の数が増えるということのようです。
また、引用したリンク先を読む限り他にも血液型絡みでは色々な例外が存在するようですので、このネタを数学の練習問題にするというのは(前提条件の説明が面倒なので)あまり良くないかもしれませんね。
それにしても、シスにしてやられるのはスターウォーズぐらいのものかと思っていたのですが、シス型なんていう種類があるんですねぇ。勉強になりました。