グーグル株式会社の人たちは「空気を読む」よりも簡単なことができないのだろうか

先日、池袋駅Googleの広告が大々的に掲げられた(問題のStreet Viewについての広告もあり)のを見て「えー、今このタイミングで広告なんて出しても逆効果なんじゃないの?」と正直感じたのですが、まぁ私も比較的「空気を読む」能力に欠けている方なのでその点についてはあまり他所様のことは言えません。
ただ、「空気を読め」なんて無理難題は言いませんけれども、グーグル株式会社のホームグラウンドであるところのウェブ上で指摘されている問題点や表明されている懸念や嫌悪感ぐらいはちゃんと把握された方がよろしいのではないかと。

  • ネットで路上風景検索、京などでスタート グーグル新サービス 波紋, 京都新聞, 2008年8月18日

グーグル広報部は「公道から視覚的に見えているものだけを使っている。削除要請にも個別に応じ、個人情報保護に努めている」としている。

河合氏(引用時註: グーグル株式会社地図製品担当プロダクトマネージャー河合敬一)は、画像の公開にあたっては「法律的に検討した結果、公道から撮影したものであれば、基本的には公開して構わないと考えている」と説明。(略)
撮影地点については、「撮影する道路は公道からに限っており、私道や敷地内に入っての撮影はしていない」と説明。

しかし、ネットを「公道 私道 グーグル」などでサクって*1みると、自宅が私道から撮影されていると不満を漏らす声がいくつも見つかる。また、8月16日の朝日新聞の投書欄には、「グーグル側は『人の顔はぼかし、車のナンバーは映らないようにしている』と説明しているが、大うそではないか。『公道から撮影した画像は基本的に公開が可能と判断した』ですって?うちの周りは私道です。」という声が掲載されている。

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20080824.html#p01

(二箇所の強調部のうち前者は私によるもの、後者は引用元でなされていたものです。)
「私道や敷地内での撮影はしていない」という不正確な発言が意図的なものであるかどうかはさておき、それが事実と反している(もしくはそう疑わしい)事例や証拠はウェブ上を探すだけでもかなり見つかります。つまり、自社員が自社の名の下に行って公になった発言が事実と異なることは既にばれている(し、「既にばれている」こと自体も既に明るみに出ている)わけで、信用第一な企業の心得としては早いとこ対策を打つものなんじゃないかなぁと思うんですが、少なくとも8月25日午前11時現在グーグル株式会社のプレスリリース欄にそのような動きは見られませんし、Google Japan公式ブログでもその件に関して触れられていませんでした。